夏八木勲さん がんで死去 画像

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夏八木勲さん　がんで死去　画像

訃報が入って来ました。

映画やテレビドラマの脇役として活躍した俳優の夏八木勲（なつやぎ・いさお）さんが

11日午後３時22分、膵臓がんのため神奈川県鎌倉市内の自宅で死去しました。

73歳でした。



個性派の名脇役として、３００本以上の映画、テレビドラマに出演した

俳優の夏八木勲さん。

昨秋から闘病生活を送りながらも、周囲には病気のことを隠して

ドラマ撮影に参加。最後まで俳優としての仕事をまっとうしました。

脇役ながらも抜群の存在感を見せ、数々の作品を支えてきた夏八木さんが

「生涯現役」のまま、この世を去りました。

関係者によると、夏八木さんは昨秋、体調がすぐれなかったため

検査を受けたところ、すい臓がんを患っていることが判明。

その後は入退院を繰り返していた。公の場に姿を見せたのは、

今年３月末に行われた高崎映画祭の表彰式が最後でした。

公私に約５０年の交流があり、映画「戦国自衛隊」（７９年）では夏八木さんと

ダブル主演した俳優・千葉真一（７４）さんが１２日夜、都内でスポーツ報知の取材に応じ、

「何でだよ！」と突然の死に悔しさをにじませました。

「勲ちゃんがこんなに急いで逝くんなんて…何でだよ」。

悲しみと同時に怒りが込み上げる。

実は夏八木さんから病気のことを打ち明けられていた。

「一緒に病院にも行った。『良い水だ』と聞けば持って行った。

そんな病気が襲うこと自体、信じられなかった。気力で完治させると思った。

まだ信じられないし、信じたくないよ」。そう話す声は震えていた。

昨年１０月期放送のフジテレビ系連続ドラマ「ゴーイング　マイ　ホーム」で

共演した俳優・阿部寛（４８）さんは「夏八木さんの最後の作品に、息子（役）

として共演させていただいたことを一生の誇りに思います」と語った。

同作で夏八木さんは、阿部さん演じる主人公の父で、

病に倒れ、物語終盤で亡くなる役どころを演じていた。

「具合が悪かったのでしょうが、僕の目線のためだけに（自分が映らなくても）

お通夜のシーンでひつぎの中に入って下さったこと、心から涙が出ました」と、

夏八木さんの俳優魂に心打たれたことを明かした。

夏八木さんと共演した福山雅治（４４）さんも名優の死を悼んだ。

１０年に福山が主演したＮＨＫ大河ドラマ「龍馬伝」では親子役で、また、

夏八木さんは坂本龍馬の恩人でもある越前藩主・松平春嶽の役で出演と接点が多かった。

「僕が出演していた自然番組をご覧になっていただけたようで、

『行きたいなぁ』とうらやましがられていました。

ご自身の南米の旅の経験をお話しして下さって。

その時の少年のままの瞳が忘れられません。

好奇心のまま生きられた俳優人生のお話を、

もっと聞きたかったです」

みんなから慕われていた夏八木さん。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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